教員の養成の状況についての情報公開
教員の養成の目標及び当該目標を達成するための計画に関すること
保育科単科の本学では、建学の精神に則り、『キリスト教の「愛と奉仕」の精神を育む人間教育、教養教育によって、女性としての人間性をより豊かなものとし、「保育者養成の道ひとすじに」、児童の福祉と幼児教育に関する専門的知識と実践による技術を教育することを通じて、子どもたちの「豊かな育ち」を支えることができる、「愛」に満ち、「人間性」と「実践力」に優れた、さらに「自己成長力」を備えた保育者を育てる』ことを教育理念・教育目標としています。
この教育理念・教育目標を達成するために、本学保育科は、幼稚園教諭の養成を主たる目的とする学科となっています。保育科の学生は、幼稚園教諭二種免許状の取得を目指すために学修をおこないます。学びの順序性を考慮し、1年次前期は、教養、基礎的専門教育科目から学びをはじめ、1年後期までに子供観や教育観の基礎を形成し、教育実習も含め、2年前期、2年後期と進んで行くに従い、より専門性の高い教育専門科目、実践力を高める教育専門科目を履修するように教育課程を編成しています。
本学保育科に関する教員の養成の目標及び当該目標を達成するための計画については、建学の精神・教育理念と3つの方針の中で、目標は、「どのような人材を育成するか(ディプロマ・ポリシー)」として、目標を達成するための計画は、「どのような人物を求めるか(アドミッション・ポリシー)」、「どのような教育を行なうか(カリキュラム・ポリシー)」として記述しています(下のリンク)。
教員の養成に係る組織及び教員の数、各教員が有する学位及び業績並びに各教員が担当する授業科目に関すること
教員の養成に係る授業科目、授業科目ごとの授業の方法及び内容並びに年間の授業計画に関すること
卒業生の免許取得状況に関すること
卒業生の教員への就職状況に関すること
教員の養成に係る教育の質の向上に係る取組に関すること
教員の養成に係る教育の質の向上に関して以下のような取組を行なっています。
- ◎教養科目の「外国語科目」は国際共通語の1つである英語教育科目を設置していますが、幼児教育の現場で活用できる学習となる内容構成にしています。同じく、その他の教養科目も全て、幼稚園教諭の学修への接続を踏まえた授業内容となるようにすることで、教員養成課程としての教育の一貫性、重層性を高めるように工夫しています。
- ◎免許取得に関連して、「保育・教職に関する科目」の領域として、学内での事前・事後指導も含めて実習科目を設置し、幼稚園教諭としての実践力の基礎を育み、実践演習科目で幼稚園教諭としての質、実践力の向上を図るのみでなく、保育内容研究を行う科目を設置することによって、幼稚園教諭としての実践力をさらに高いものにする教育課程としての工夫を行なっています。
- ◎所定の科目を2年間で履修することにより幼稚園教諭としての専門知識や技能の修得に加えて、行事、日常生活、課外活動を通じて、問題解決力、表現する力、実行する力、礼儀・マナーなどの「人間力」、保育者としての「コンピテンシー(有能性)」を高めることができるように支援していくことも、本学の広義の教育課程と位置づけ、行事を企画・指導、日常生活の指導・支援、課外活動の奨励・支援を行なっています。例えば、毎年5月に実施している行事「美しき躍動」は、幼児と直接関わる機会となっており、幼児との関わり方を学び、保育科学生としての成長を確認するために有用な機会となっています。
- ◎幼稚園教諭(または、保育士、ないし保育教諭)になるという目標を明確にし、専門職者としての職業意識を高めるため、キャリア教育・支援のための時間を設定し、全体ガイダンスから、個別相談まで、入学から卒業までの2年間を通じて継続的なキャリア支援を行なうことによって、保育科で学ぶ意欲をさらに高め、教員免許取得、幼稚園教諭としての就職という具体的目標を実現できるようにしています。
- ◎1年次入学ガイダンスに引き続き行なう、修養会、後期開始直後の秋季特別研究、同じく、2年次後期開始直後の研修旅行、さらに全学年が参加する教育研修を通じて、一貫して、幼児教育、保育の専門職者の使命・役割、意義についての認識を深め、スキルを高める学修活動により、専門職者としての保育者、すなわち、幼稚園教諭、保育教諭、保育士となる自覚を深め、自ら学び、さらに保育者として成長し続けることの必要性を理解し、スキルアップを経験することで、自ら学修し続けようとする保育者となれるように支援しています。
- ◎履修カルテを、1年次後期開始、2年次前期開始、後期開始、後期終了時に記入していく中で、自らの学びを振り返り、何をこれから補う必要があるのか、何をこれからの学びの目標にしていくのか、継続的に学修目標を持つようなり、さらに、2年間を通じて、保育科の学びのポートフォリオとなる、マイ・ノートの作製に取り組むことによって、幼稚園教諭として、幼児教育の現場に立った時の実践スキルを高めることができるようにしています。